ベルリン暴走

平和の教会に悲鳴 次々人はね50メートル

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トラックが突っ込んだ現場からけが人を搬送する救急車=ベルリンで2016年12月19日午後10時28分、中西啓介撮影
トラックが突っ込んだ現場からけが人を搬送する救急車=ベルリンで2016年12月19日午後10時28分、中西啓介撮影

 【ベルリン中西啓介】家族連れでにぎわうベルリンのクリスマス市場に、突然真っ黒の大型トラックが突っ込んだ。鋼鉄の車体は市場の中を約50メートル暴走、訪れていた人たちを次々とはね、道路をふさぐように停車した。平和な日常を奪った突然の悲劇に、現場には混乱と不安が広がった。

 「突然ものすごい悲鳴が教会の方から響いて何事かと思って駆け寄ったら、トラックの周りに10~15人くらいの人が倒れていた」。居合わせた自営業の男性(22)は当時の様子を顔をしかめながら振り返った。

 米CNNによると、事故を目撃したエマ・ラッシュトンさんは「トラックはスピードを緩めず、時速40マイル(約65キロ)で混雑した歩道エリアを走った」と証言した。また、シャンダナ・ドゥラーニさんは「トラックが縁石を飛び越え、人に突っ込んだようにみえた。みんな運んでいた物を落とし、身を守るため逃げた」と話した。

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