韓国・文大統領が独自史観で「愛国に保革対立なし」演説 野党は反発、亀裂深める結果に
毎日新聞
2019/6/6 20:57(最終更新 6/7 00:34)
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朝鮮戦争の戦死者らを追悼する「顕忠日」の6日、文在寅(ムンジェイン)大統領はソウルの国立墓地で開かれた式典で演説した。文氏は今年が日本の植民地支配に抵抗する「3・1独立運動」と中国での「大韓民国臨時政府樹立」から100年の節目と強調し「愛国に保守も進歩もない」と韓国社会が直面する保革対立の克服を訴えた。ただ、北朝鮮に渡った独立運動家を含めた抗日運動をたたえたことに保守系野党は反発。双方の亀裂をむしろ深める結果となった。【ソウル堀山明子】
演説で文氏は、臨時政府が創設した「光復軍」は植民地支配が終わる1945年までの最後の5年間、英国軍や米軍とともに日本軍を相手に戦ったと力説し、この経験が「韓国軍創設の根となり、米韓同盟の土台になった」と述べた。また、光復軍の説明で、北朝鮮の国家樹立に寄与した金元鳳(キムウォンボン)副司令官の名前を功績者として挙げた。
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