難関突破も採用されず…政策秘書制度、曲がり角に 「金集めできる方が重宝」との声も

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中央省庁への連絡のため、メモを取る試験組出身の政策秘書=東京都千代田区永田町で、飯田憲撮影
中央省庁への連絡のため、メモを取る試験組出身の政策秘書=東京都千代田区永田町で、飯田憲撮影

 国会議員の政策立案をサポートしようと1993年度に導入された政策担当秘書制度が、曲がり角を迎えている。国家試験並みの難関試験をくぐり抜けても、採用は議員の裁量に委ねられる上、他のルートからの採用が大半を占めているためだ。「試験組」出身者は先細るばかりで、専門家は「制度が骨抜きにされており、バランスの改善が必要」と指摘する。

 自民党の石破茂元幹事長の政策秘書、吉村麻央さんは、永田町ではちょっとした有名人だ。大学在学中の94年、創設2年目の政策担当秘書資格試験に合格。当時国会議員3期生だった石破氏に採用された。石破氏が旧防衛庁長官に就任した際には秘書官も務めた。

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