三島由紀夫
自決9カ月前の肉声…TBSに録音テープ
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作家の三島由紀夫が1970年の自決9カ月前に録音した肉声テープが見つかったとTBSが12日、発表した。英国の翻訳家、ジョン・ベスター氏と対談したもので、約1時間20分にわたり自身の死生観や文学論、憲法観などを語っていた。
TBSによるとテープは約3年前、アーカイブ推進部に保管されていた使用禁止扱いのテープ群から発見された。デジタルテープに複製されており、原本のテープは廃棄されたとみられる。
内容からベスター氏が三島にエッセー執筆を依頼し、その翻訳の参考にするためのインタビューだと考えられる。ベスター氏と三島の遺族がテープを聴き、本人の肉声と確認した。三島は小説「豊饒(ほうじょう)の海」の第3巻「暁の寺」の執筆を当日の朝に終えたと語っており、70年2月19日に録音されたものとみられる。TBSがテープを入手した経緯は分からないという。
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