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住まい探しで「神奈川・大和駅」が大化けしそうなワケ

櫻井幸雄・住宅ジャーナリスト
小田急江ノ島線・相鉄線大和駅=2019年6月3日撮影
小田急江ノ島線・相鉄線大和駅=2019年6月3日撮影

 神奈川県の大和市は、県中央部に位置し「県央」と呼ばれる場所だ。加えて、綾瀬市とともに厚木基地が所在することで「基地の街」としても知られる。その県央・基地の街が、これから大化けしそうだ。その理由は二つある。

相鉄「新線開業」で都心アクセスが向上

 一つ目の理由は、今後、都心へのアクセス向上が予想されていることだ。

 大和市の中心・大和駅では小田急江ノ島線と相鉄線が利用できる。小田急江ノ島線大和駅は、特急ロマンスカーを含めてすべての電車が停車するので、もともと使い勝手がよい。加えて、小田急線は昨年3月の複々線化完了で、運行状況が改善されている。朝のラッシュ時に発生していたノロノロ運転が少なくなり、ラッシュの混雑度も緩和された。都心方向への通勤事情がよくなっているわけだ。

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住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。