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鹿児島県大崎町で1979年に男性(当時42歳)の遺体が見つかった「大崎事件」で、鹿児島地裁(冨田敦史裁判長)は28日、殺人罪などで懲役10年が確定し服役した原口アヤ子さん(90)の請求を認め、再審を開始する決定をした。原口さんは捜査段階から一貫して無罪を訴え、今回が3回目の再審請求だった。地裁は共犯とされたアヤ子さんの元夫(故人)についても再審開始を認めた。鹿児島地検は福岡高裁に即時抗告するかどうか検討する。
事件は物証に乏しく、原口さんは一緒に逮捕された元夫ら親族3人(いずれも故人)が「原口さんに殺害を持ちかけられた」とした自白や、親族から犯行を打ち明けられたとする義妹の供述などを根拠に有罪とされた。最高裁まで争ったが、81年に懲役10年の判決が確定。第1次再審請求では鹿児島地裁が2002年3月、親族の自白の信用性に疑問があるなどとして再審開始を決定したが、福岡高裁宮崎支部が取り消した。
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