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豊洲市場への移転問題について、20日午後、都庁で緊急会見し、豊洲への市場機能移転などを表明した小池百合子知事の言葉は次の通り。
東京の総合的な発展を実行する最後のチャンス
本日、私は築地市場の再開発を含めた市場の新たなプランについて、都職員にまとめるよう指示をしたところです。理由は二つ。
まず一つ。豊洲市場は6000億円かけて造られたが、「豊洲ありき」で移転後の計画が不十分ではなかったか。そして、これまでの都政において築地市場を売却して費用の穴埋めをする計画はあったが、移転後に毎年生じる年間100億円近い赤字にどう対応するか。そして、やがて豊洲が老朽化し、更新する時の費用をどうするか、というような点は吟味されてこなかった。
いわば今を生きる人たちは見ているものの、累積する赤字という「負の遺産」に向き合うことに将来なってしまう。子どもや孫たちの将来への責任に真正面から答えられるような計画でなかったのではないかと。これまで、石原慎太郎・元知事が豊洲移転を決定してから、行政からも、議会からも、長期的な計画は聞こえてこなかったように思う。昨年11月に設定したロードマップに従って、一つ一つ行政手続きを踏んできた。先だって「市…
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