南仏テロ

幼い命、凶行に消え 献花台に人形

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現場付近には犠牲となった幼い子供を悼むために赤ちゃんの人形や花などが供えられていた=仏南部ニースで2016年7月15日、賀有勇撮影
現場付近には犠牲となった幼い子供を悼むために赤ちゃんの人形や花などが供えられていた=仏南部ニースで2016年7月15日、賀有勇撮影

 【ニース(フランス南部)賀有勇、八田浩輔】片方だけの子供用ビーチサンダルに浜辺に置かれたままのベビーカー−−。花火見物の群衆に大型トラックが突入したテロから一夜明けた15日、地中海の保養地ニースの現場には、多くの子供が巻き込まれた凶行の傷痕が残されていた。

 陽光照りつける湾岸道路「プロムナード・デザングレ」。規制線の内側に白い大型トラックが止まっていた。正面部分が壊れ、多数の人をはねた衝撃の大きさを物語る。フロントガラスには警官隊による弾痕があった。

 事件で84人が死亡し、52人が重体。家族連れが多かったため、子供は10人が命を落とし、50人ほどが治療を受けているという。急ごしらえの献花台には、人形なども供えられ、泣き崩れる人もいた。

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