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西日本豪雨

災害関連死を含めて300人超が亡くなり、平成最悪の水害となった西日本豪雨。被災から復興へと続く日々をリポートします。

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豪雨

一面の茶色、屋根に避難 空から見た倉敷市真備

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堤防決壊で濁流があふれた岡山県倉敷市の市街地。特別養護老人ホーム屋上には利用者らが避難していた=倉敷市で2018年7月7日午後0時37分、本社ヘリから加古信志撮影
堤防決壊で濁流があふれた岡山県倉敷市の市街地。特別養護老人ホーム屋上には利用者らが避難していた=倉敷市で2018年7月7日午後0時37分、本社ヘリから加古信志撮影

 押し寄せる濁流は住宅をのみ込み、学校やショッピングセンター、コンビニなど見慣れた日常風景は見渡す限り、屋根だけ残して茶色に覆われていた。7日午後、上空から見た約2万3000人が住む岡山県倉敷市真備町地区は、小田川の堤防が約100メートルにわたって決壊、屋根の上には午後5時を過ぎても助けを求める人々の姿があった。

 周辺の道路にあふれ出た水は、街路樹をなぎ倒したようだ。雨はほぼやんでいたが、昼の時点でも水は四方八方に広がり、所々で波を立てていた。ほとんどの住宅は1階部分が完全に水没し、水は、住民の行き場を奪うように2階、3階へと迫っていた。いかだのようにも見える屋根の上では、取り残された人々が手を振って必死に助けを求めていた。

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