黒塗りされても戦地から家族思う 盛岡で軍事郵便25通を初公開

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雫石町出身の男性が、出兵先の中国から妻に送った軍事郵便。自身の近況に触れながら「君も身に気をつけて病気などせぬように」とつづられている=盛岡市中ノ橋通1の盛岡てがみ館で
雫石町出身の男性が、出兵先の中国から妻に送った軍事郵便。自身の近況に触れながら「君も身に気をつけて病気などせぬように」とつづられている=盛岡市中ノ橋通1の盛岡てがみ館で

 第二次世界大戦中、岩手県出身の兵士が戦地から家族らに宛てた軍事郵便が、盛岡市中ノ橋通1の盛岡てがみ館で展示されている。終戦の日の15日には、同館の及川政己館長(60)が講演し、旧満州(現中国東北部)で従軍した父の郵便を紹介した。及川館長は「父を含む先人が、今を生きる私たちに命をつないでくれた」と話し、不戦の誓いを新たにした。【小鍜冶孝志】

 展示されているのは及川館長の父、彰雄さんら兵士5人が送った計25通のはがきや手紙で、全て初公開。軍部の検閲で一部が黒塗りされたものもあり、戦時下の緊張感が伝わる。

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