アイヌ遺骨

さらなる返還に課題も 政府の対応不可欠

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遺骨の返還式終了後、取材に応じる北海道アイヌ協会の加藤忠理事長の頬には涙が光っていた=ベルリンの在独日本大使館で2017年7月31日午前11時35分、中西啓介撮影
遺骨の返還式終了後、取材に応じる北海道アイヌ協会の加藤忠理事長の頬には涙が光っていた=ベルリンの在独日本大使館で2017年7月31日午前11時35分、中西啓介撮影

 【ベルリン中西啓介】海外に持ち出されたアイヌ民族の遺骨について、日本政府が初めて外交ルートを通じてドイツからの返還を実現させた。政府が重要な外交課題として遺骨返還に取り組んだことは、格差や独自の文化への無関心に苦しんできたアイヌの人々にとって歴史的出来事になった。一方で、さらなる遺骨の「帰国」実現には新たな課題も浮上している。

 「あまりにも涙が出てくるものだから」。返還式直後、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は感謝の言葉を述べながら、何度も言葉を詰まらせた。

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