横綱・稀勢の里引退 初場所3連敗、再起ならず

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
大相撲初場所、栃煌山に寄り切りで敗れて初日から3連敗となり厳しい表情を見せる稀勢の里=両国国技館で2019年1月15日、和田大典撮影
大相撲初場所、栃煌山に寄り切りで敗れて初日から3連敗となり厳しい表情を見せる稀勢の里=両国国技館で2019年1月15日、和田大典撮影

 大相撲の横綱・稀勢の里(32)=本名・萩原寛(ゆたか)、茨城県牛久市出身、田子ノ浦部屋=が現役を引退することが決まった。師匠の田子ノ浦親方(元前頭・隆の鶴)が16日、「昨夜、本人から伝えられた」と明らかにした。稀勢の里は東京・両国国技館で開催中の初場所に進退を懸けて出場したが、初日から3連敗。昨年9月の秋場所千秋楽から、15日制になった1949年夏場所以降の横綱として最長の8連敗(不戦敗を除く)を喫した。16日の初場所4日目の錦木戦は不戦敗になる。

 稀勢の里は新横綱優勝を果たした2017年3月の春場所で左大胸筋などを痛めた。このけがが完治せず、翌夏場所から、年6場所制が定着した58年以降の横綱で最長の8場所連続で休場。9場所ぶりに皆勤した昨年秋場所は10勝を挙げたが、同年11月の九州場所は横綱として87年ぶりに初日から4連敗(不戦敗を除く)して5日目から休場。場所後、横綱審議委員会から奮起を促す「激励」を史上初めて決議された。

この記事は有料記事です。

残り447文字(全文867文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月