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「あなたも来ちゃいなさいよ」。そう誘惑されたのは1990年秋、JR山手線の中だった。田部井淳子さんが7大陸最高峰登頂の一環で狙っていた、南極最高峰ビンソンマッシーフ(4892メートル)遠征について取材しているおりのこと。
それから数カ月後、登山隊の一員としてチリ最南端の町プンタアレナスに飛び、そこから時代遅れの4発プロペラ機DC6で南極大陸に到達した。
「女性初のエベレスト登頂者」であることは、もちろん知っていたが、DC6の機内は気温が0度近くまで下がる。身長150センチそこそこの女性としても小柄な体に「大丈夫かな」と案じた。
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