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東芝専務が明かした米原発工事現場「作業員の腕組み」

編集部
ウェスチングハウスが建設を進めていたボーグル原発=2016年5月、清水憲司撮影
ウェスチングハウスが建設を進めていたボーグル原発=2016年5月、清水憲司撮影

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 東芝の子会社だった米ウェスチングハウス(WH)が、なぜ米国内の4基の原発建設で巨額損失を出したか、いまだにナゾが残されている。とくに、ウェスチングハウスが2015年10月に原発建設工事を担当していたS&W社の買収を決めた経緯について、これまで東芝から納得のいく説明はされてこなかった。

 8月10日の記者会見で、東芝の平田政善専務は、買収当時の状況について少し詳しく説明をした。「(S&W社が工事を担当していた時)作業員の方が工事現場に来ても、腕を組んでいるだけで、今日はいったい何をしたらいいんだろうというふうなマネジメントだった」というのだ。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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