資金運用先を巡って悩みを深める地方銀行が続出している。マイナス金利政策の長期化で、国内の運用手段がほとんど消失したのに加えて、頼みの外債運用でも、前年度に多大な損失を発生させた金融機関が出たため、極めて慎重にならざるをえなくなったからだ。
「昨年秋まで活発化していた邦銀による米国債投資がばたっと止まった」。ある外資系証券の幹部はこのように話す。日本の銀行はこれまで、外国銀行を相手に、円資金をドル資金にスワップ(交換)取引し、米国債などの外債投資を行ってきた。
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